偏差値40台からのスタートでも、着実に成績を伸ばす生徒さんは確かに存在します。
私が入塾テストを設けていない理由も、そこにあります。
では、こうした生徒さんたちに共通していることは何でしょうか。
それは、一つひとつの取り組みが、圧倒的に丁寧であることです。
成績を伸ばす生徒さんの特徴は、具体的には次の3点です。
・1点に対する強い執着がある
・「解きっぱなし」にせず、必ず見直し、納得するまで解き直す
・素直である
入試は、1点以内に何人もの受験生が並ぶ世界です。
1点たりとも、落としていい点はありません。
成績を伸ばす生徒さんは、入塾時の偏差値に関係なく「1点の重み」をすでに実感しています。
そして、「このままではいけない」「何とかしたい」と切実に感じています。
「解き直し」は、作業ではありません。
模試や演習で減点された箇所は、二度と同じ間違いをしないために、丹念に見直します。
・なぜ間違えたのか
・本来、どう考えるべきだったのか
・次はどこに注意すべきか
これを一つずつ確認し、課題を確実に潰していく。
この積み重ねが、結果として大きな偏差値の伸びにつながります。
さらに、成績が伸びる生徒さんに共通するのは「素直さ」です。
「間違えた自分を、素直に認められるかどうか」です。
これは、正直に言って楽な作業ではありません。
自分の至らなさと向き合い続ける必要があるからです。
しかし、自分に向き合うことから逃げている限り、次の段階には進めません。
難関校の合格者に素直で謙虚な生徒さんが多いのは、偶然ではありません。
「学び」において、素直さは学力以上に重要な資質です。
成績が伸びる生徒さんは、間違えたことを「なかったこと」にしません。
悔しさを感じ、「次は必ず取る」と考えて行動を変えます。
その経験が、次の段階へと導いてくれるのです。
長文読解では特に、誤答には一定のパターンが存在します。
それは、丁寧な解き直しを続けていく中ではじめて見えてきます。
こうした面から、私は「問題を解いたかどうか」ではなく「どれだけ自分の思考と向き合ったか」を重視しています。
成績が低いこと自体は、問題ではありません。
しかし、
・自分と向き合わない
・努力を避ける
こうした姿勢では、残念ながら成績は伸びないと思います。
私自身も、日々自分の未熟さを噛み締めながら学び続けています。
学びとは、自分の誤りを受け入れ、修正し続ける営みです。
それは勉強に限らず、私たち大人も一生続けていくものなのだと感じています。