授業を重ねて成績が伸び始めると、 生徒さんの受講姿勢にも少しずつ変化が表れます。
「塾」という場所が、「答えをもらう場所」から、「自分の思考を確認する場所」に変化するのです。
以前は空欄だった問題にも、次第に必ず何かしらの答えが書かれるようになります。
そしてその答えは、「正解かどうか」だけを気にしたものではありません。
「ここまでは考えられた。
では、次はどうすればよかったのか」
そうした疑問を抱いて、授業に臨むようになります。
誤答であれば、
・自分の考えのどこがずれていたのか
・なぜその結論に至ったのか
・次は何に注意すべきか
を一つずつ整理していきます。
作文や小論文でも同様です。
・文章のどの部分が不自然なのか
・どこで論理が飛躍してしまったのか
・どの段階で思考が崩れたのか
そうした点に、生徒さん自身が気づき始めます。
この段階に入ると、自分の解答や文章を客観的に分析する力が育ち始めます。
これは、「自立した学び」への大きな一歩です。
毎週の「確認」は、やがて「確信」へと変わります。
手応えを感じながら、学習が良い循環に入っていきます。
もちろん、その先にも新たな課題は現れます。
ただし、この段階まで到達すると、生徒さんは自分で解決策を考えられるようになります。
「こう考えてみたのですが、合っていますか」「この方法でうまくいかなかったので、別のやり方を試したい」
というように、質問の質そのものが変わるのです。
Aの方法でうまくいかなければ、
Bの方法を考える。
成功した経験から、逆算して過程を辿る。
こうした思考が、自然にできるようになります。
勉強を通して得られるものは、
知識や点数だけではありません。
「課題に向き合う姿勢」「試行錯誤を続ける力」「成功までのプロセスを自分で描く力」を、得ることができるのです。
こうした成長こそが、勉強の本質なのではないでしょうか。