作文・小論文が書けるようになった生徒さんの取り組み

作文や小論文が、最初から得意だという生徒さんは、あまり多くありません。

実際に当塾へお越しいただく生徒さんも、
「書けない」
「何を書けばいいかわからない」
「そもそも作文を書いたことがない」
という状態であることがほとんどです。
しかし、その状態から「書ける」ようになっていきます。

その理由の一つは、授業の中で「考える作業」を丁寧に行っているからです。
具体的には、構想メモを一緒に作成していきます。
慣れないうちは、生徒さんと対話を重ねながら、
・経験したこと
・印象に残っている出来事
・普段感じていること
など、本人の中に蓄積がある領域からテーマを設定します。

そのうえで、
・意見
・理由
・具体例
を整理しながら、一緒に論述を組み立てます。

ここで私が大切にしているのは、「とにかく問いかけること」です。
・なぜそう思ったのか
・他の考え方はないか
・その経験から何を感じたのか

自分のことや社会のこと、今まで深く考えたことがなかったテーマについて、一緒に考える時間を大切にしています。

意見は、一つに絞れなくても問題ありません。
むしろ複数の意見があることで、「自分が本当に伝えたいこと」が見えてくる場合もあります。

意見を決めることができたら、「なぜそう考えるのか」を整理し、意見に合った具体例や考察を加えていきます。
作文を書いた経験がほとんどない場合は、授業の中で一緒に取り組みながら、少しずつ「論述の型」を作ります。

こうした作業を毎週積み重ねることで、生徒さんは次第に自分なりの論述の流れを身につけ、「自分の言葉」で文章を書けるようになっていきます

この段階に達すると、今まで考えたことがなかったテーマにも挑戦できるようになります。
時事問題であれば、
・なぜその問題が起きているのか
・背景には何があるのか
・どのような立場の人がいるのか
といった点まで考察しながら、構想メモを作成していきます。

このように、授業の中で「思考の整理」を繰り返し行うことで、作文や小論文に必要な論述力が養われます。

また、原稿用紙の使い方や表記のルールに不安がある場合は、最低限のルールから少しずつお伝えしています。

論述を書く過程を通して、生徒さん自身が新しい気づきを得たり、「考えることが好きになった」と話してくれることもあります。

一人で悩みながら書くのではなく、対話や議論のような授業を通して、楽しみながら視野を広げていく生徒さんも多いです。

実際、初回の授業で「書けた!」という声をいただくことも少なくありません。
今まで原稿用紙を埋められなかった生徒さんが、自分の力で文章を書けた瞬間の表情は、私にとっても本当に嬉しいものです。

「自分の言葉で考える経験」を積み重ねることで、思考力や論述力は少しずつ育っていきます。

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