以前、夏休みに集中して取り組んだことで、模試の国語の点数が30点ほど上がった中学3年生の生徒さんがいらっしゃいました。
新学期に入りましたが、これからの学習に生かせることもあると思います。
今回は、こちらの生徒さんが授業で何を重点的に学習したのかをご紹介します。
夏休みに入った頃、生徒さんの国語の点数は60点前後で、偏差値も60に届いていない状態でした。
読む速度もぎりぎりで、なんとか制限時間内に解き終えていたそうです。
推薦対策として小論文の授業も希望されていましたが、まずは長文読解から取り組むことにしました。
長文読解では以下の点を意識して問題を解いていただきました。
・要旨を考えながら読むこと
・登場人物の心情の変化と、そのきっかけを読み取ること
・解答時間を意識すること
授業のたびに、上記の部分を重点的に確認しました。
具体的には、以下のような取り組みです。
・論説文では、筆者の主張に関わる部分に線を引き、解くたびに100字程度の要旨をまとめてもらう。
・小説では、主人公の心情が最初と最後でどう変わったのかを、心情語を含めて説明する。さらに、その変化のきっかけとなった出来事も確認する。
・長文ごとに解答時間を計測し、志望校を意識した目標時間を設定する。
こうした取り組みを1か月続けていただいたところ、夏休み最後の模試では90点台まで上がりました。
生徒さんご自身も、大変喜んでおられました。
時間を計測することで解答速度も上がったそうです。
要点をつかみやすくなったことで、以前より読みやすくなったのだと思います。
その後、要約力がついた段階で、課題文型の小論文にも取り組んでいただきました。
初回から要旨をまとめたうえで、自分の意見を書きやすかったようで、小論文の授業にも自然と移行することができました。
このように、「読み方」を少し工夫するだけで、短期間で点数が大きく伸びることがあります。
国語の点数が伸び悩んでいる場合は、問題を解く量を増やすだけではなく、自分の「読み方」に問題がないかを確認してみることも大切です。
どこを意識して読むのかが変わるだけで、文章の理解の仕方や、問題を解くときの感覚が変わることがあります。