「文章は読めていると思うのに、解答になると手が止まってしまう。」
こうしたご相談も多くいただきます。
実は、「読めているのに答えられない」と感じる場合には、いくつかの原因があります。
① 本文を正確に読み取れていない
文章の概要は理解できていても、要点や人物の心情の変化を十分に読み取れていないことがあります。
理解が曖昧なまま読み進めてしまうと、何を書けばよいか分からなくなり、記述問題で手が止まってしまいます。
② 設問の意図を読み取れていない
「理由を答える問題」なのか、「言い換え」を求められているのかなど、設問の意図を十分に読み取れていない場合です。
設問で何を問われているのかを正確に把握できていないと、本文を理解していても的外れな解答になってしまいます。
③ 必要な情報を整理できていない
本文の中で「このあたりが答えになりそうだ」と分かっていても、どの部分を解答に書けばよいのか判断できないことがあります。
具体例と要点を区別できていなかったり、設問に必要な情報を取捨選択できていなかったりすると、解答をまとめることが難しくなります。
上記のような状態であれば、おそらく文章全体の概要は理解できています。
「何が書いてあるのか分からない」という状態ではないため、「読めているのに答えられない」と感じてしまうのでしょう。
しかし、要点を正確に読み取り、設問に必要な情報を選び取る「精読」の段階には、まだ至っていないことが多いのです。
国語の問題を解く際に「最後の筆者の主張を問う設問は当たっているのに、書き抜きや傍線部を問う設問は外れてしまう」という場合は、部分的な精読が不十分である可能性があります。
国語では、文章全体の流れをつかむ力と、一文一文を丁寧に読み取る力の両方が求められます。
どちらか一方だけではなく、両方の視点を持って読むことを意識しましょう。