読解力と記述力のバランス

「読解力」と「記述力」はセットになっている、と思っている方も多いかもしれませんが、実はそうではありません。

「読む」ことは得意だけれど「書く」ことは苦手。

「書く」ことはできるけれど「読んで」書くことは苦手。

読解に関しては、ジャンルにより得手不得手がある、説明文は得意だけれど物語文は苦手……。

「読解力」「記述力」、両方がバランスよく身についている人はごくわずかのように感じます。

なぜ、このようなことが起きてしまうのでしょうか?

まずは「読む」ことは得意だけれど「書く」ことは苦手、というパターンです。

この場合、「読む」段階から確認する必要があります。「インプットできているがアウトプットができない」という場合、実はそもそも「インプット」自体が不完全だった、ということが少なくありません。このケースは「読解力」に問題があります。

次に「書く」ことはできるけれど「読んで」書くことは苦手、というパターンです。

このケースはどうでしょうか。

「〇〇についてあなたの考えを書きなさい」という自由記述型の作文・小論文は書くことができるけれど、課題文型になると一気に書けなくなってしまう。これも読解力が原因ですね。

最後に「ジャンルにより得手不得手がある」、というパターンです。これは明らかに読解力不足です。

必ずしもすべての事象が上のパターンに当てはまるわけではないのですが、「書く」ことは「読む」ことと大いに関わっています。

したがって、国語に関する悩みの多くは読解力を養うことで解決することが多いのです。

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