私は日頃から、「気持ち」と「点数」は、かなり関連していると感じています。
一定以上の学力があっても、不安が強いことで、十分に実力を発揮できないケースは想像以上に多いのではないでしょうか。
学年が低いほど、こうした精神面の影響は大きいと感じます。
焦りや不安があると、人間は思っている以上に集中力を欠くものです。
例えば、普段なら80点を取る実力があっても、試験当日の精神状態によっては60点になってしまうこともあるでしょう。
「模試ではA判定だったのに、合格できなかった」というケースにも、さまざまな要因が考えられます。
その中には、試験当日の不安や焦り、緊張、プレッシャーなどが影響している場合もあると思います。
それでは、受験に向けて、どのように自分自身と向き合えばよいのでしょうか。
私は、「積み上げてきたことを振り返る」ことが大切だと思っています。
不安になったときこそ、自分自身の変化や進歩を客観的に認めることが必要です。
そうすることで、日々着実に成長していることを実感できます。
生徒さんたちを見ていると、皆さん日々の努力を重ねて確実に学力を伸ばしていきます。
それでも、いつも何かしらの課題は存在します。
点数を上げていっても、目の前の課題を一つクリアすれば、また次の課題が現れます。
そこで、まだできていないことばかりに目を向けると、劣等感や不安、焦りが強くなってしまいます。
こうした思考の中で最も避けたいのは、「自分で自分に限界を作ってしまう」ことです。
私は、どんな生徒さんでも、かなりの伸びしろを持っていると思っています。
大きく成績を伸ばし、逆転合格を果たした生徒さんたちを見てきたからです。
生徒さんたちは、どうしても課題のほうに目が向きがちです。
しかし、振り返れば克服してきた課題のほうが多いはずです。
「前よりできるようになった」
「ここは自分の得意なところだ」
「これだけ頑張ってきた」
一歩立ち止まり、そうした実感を得ることが少しずつ自信につながります。
そして、落ち着いて問題に向き合う力になります。
このように、「気持ち」と「点数」には確かな関係があると思っています。
不安や焦りが強ければ、本来持っている力を十分に発揮できないことがあります。
反対に、自分の成長を実感して安心して学ぶことができれば、自分の力を発揮しやすくなります。
点数だけを見るのではなく、その背景にある自分自身の変化にも目を向けることが大切なのです。
気持ちが整えば、持っている力を発揮することができます。
力を発揮できれば、やがて点数にも表れてくるでしょう。
そして自信を持つことで、安定して得点することにもつながり、多少の波にも動じなくなります。
こうした心理的な面も、学力を伸ばすうえでとても大切なことだと考えています。