中学生で国語の成績が伸びた生徒さんの学習法

中学生になると、文章の内容が難しくなり、学習する範囲も広がります。
「中学受験で合格したのに国語の成績が下がってしまった」「一貫校に通っているが、中学生になってから国語の点数が伸び悩む」

こうしたご相談では、まず小学生から現在までの状況を詳しく伺い、いつから、どのような課題があるのかを明確にすることから始めます
課題を見つけ、必要な部分に集中的に取り組むことが大切だからです。

長文読解で困っているのか。漢字が苦手なのか。語句の知識が不足しているのか。古文や漢文でつまずいているのか。
長文読解であれば、説明文と物語文のどちらで点数を落としているのか、さらにどのような問題形式で失点しているのか、など現状を確認します。さらに、それは中学生になってからのつまずきなのか、小学生からあった傾向なのか、悩み始めた時期も遡ります。

同じ「国語の成績が伸びない」という状態でも、必要な対策は一人ひとり異なります。

中学生で長文読解に困っている生徒さんの場合、文章の「読み方」に課題があるケースが目立ちます。
そして、こうした課題が「小学生からの傾向」であることも多いです。
中学生になり文章の難易度が上がるにつれて、課題が顕著になるのです。

例えば、
・文章中の重要な表現を見落としてしまう
・同じ内容を別の表現で言い換えていることに気づけない
・一文ごとの理解はできても、文章全体の主題や構造を捉えられていない
・具体例と筆者の主張の関係を整理できない
といったことがあります。

こうした部分でつまずくことで、文章を十分に理解できない状態になっていることがあります。
そのため、まず現在の読み方を確認し、どこでつまずいているのかを見極めます。

課題が明確になったら、その生徒さんに必要なことに取り組んでもらいます。
毎週の学習の中で、自分の課題を意識しながら文章を読み、考え、書く。
一つの課題を克服できたら、次の課題へ進む。

このように、苦手な部分をただ繰り返すのではなく、「何を身につけるための学習なのか」を明確にして取り組むことが大切です

知識問題についても同じです。
漢字や語句など、苦手な分野は補強していきます。
一方で、「書き抜き問題は得意」「漢字は確実に取れる」など、すでにできている部分についても、得点源として安定させることを意識します。

作文についても、きちんとしたルールや構成を学ばないまま中学生になり、高校受験を機に学び直すケースがあります。

こうして一つずつ課題を見つけて取り組んでいくと、国語の点数だけでなく、文章を読んで理解し、情報を整理して、自分の考えを組み立てるという思考の過程にも変化が見られるようになります。
そして、その変化が他の教科の学習にもつながることがあります。

国語の成績を伸ばすためには、まず、自分がどこでつまずいているのかを知ることが大切です。
そのうえで、必要な力を一つずつ丁寧に身につけていきます。
中学生になって国語の成績が伸び悩んでいる場合も、原因が分かれば、そこから変えていくことができます。

実際に、中高一貫校に通う生徒さんに、要約と記述問題に集中して取り組んでいただいたところ、入塾から1か月で、学年平均を下回る点数から学年上位になったケースもあります。

この生徒さんの場合も、課題が不明瞭な状態で問題を解くのではなく、「読み方」のどこでつまずいたのかを明らかにし、課題に合った学習に取り組みました

国語の成績を伸ばすうえで、自分がどこでつまずいているのかを知り、必要な力に合った学習に取り組むことは、とても大切なことだと考えています。

トップへ戻る