国語の「苦手意識」を克服する方法

当塾にいらっしゃる生徒さんにお話を伺っていると、実は国語がそれほど苦手ではないのに、強い「苦手意識」を持っている方がおられます。
そうした苦手意識が先に立ってしまうと、問題を見ただけで難しく感じ、設問に取り組むことができなくなってしまいます。

しかし、実際にこれまでの模試の結果や学校のテストを拝見すると、読解力や記述力のすべてに課題があるわけではなく、きちんと得点できている分野があることがほとんどです。
例えば、記述問題は空欄になっていても、選択問題では正解できていたり、大まかな内容は読み取れていたりします。
あと一歩で得点につながるところまでできているのに、最後の部分で失点している場合もあります。
ところが、生徒さん自身は答案用紙についた「×」に目が向いて、「こんなに間違えている。私は国語が苦手なんだ」
と思い込んでしまうのです。

そういった場合は、まず今できていることを一緒に確認します
今できていることは、これからさらに伸ばしていくことができる部分だからです。

そのうえで、現在得点につながりにくい分野を明らかにし、必要なところから少しずつ対策を重ねていきます。
例えば記述問題であれば、最初から完璧な答案を書くことを目標にはしません。
まずは、空欄にしないこと。
次に、文章中から解答に必要な要素を見つけること。
そして、見つけた要素を使って少しずつ自分の言葉でまとめられるようにすること。
このように、一つずつ段階を踏んでいきます。

作文や小論文も同じです。
最初から全文を一人で書こうとすると、どこから手をつければよいのか分からなくなってしまうことがあります。
そこで、一人ひとり、どの段階でつまずいているのかを確認し、できるところから進めていきます。

丁寧に一緒に取り組んでいくと、徐々に「できた」が増えていきます。
すると、これまで「苦手」と思っていたことに対しても、「これはできるようになった」
「ここは前より分かる」という実感が持てるようになります。

「できた」という経験が増えることで、少しずつ苦手意識も薄れていきます。

ただ、苦手意識が強い生徒さんの場合、実際に点数が伸びても、すぐには自信を持てないことがあります。
そのようなときには、これまでの学習を一緒に振り返ります。
以前はできなかったことができるようになっている。
以前は空欄だった記述が書けるようになっている。
以前より文章を読むことが苦痛ではなくなっている。
そうした変化を確認することで、自分自身の積み重ねが実際の結果につながっていることを実感できるようになっていきます

夏休みの間に、こうした積み重ねによって実力を伸ばした生徒さんもいらっしゃると思います。
夏休み前と後で良い変化があれば、それはあなたの努力の結果です。自信を持ってくださいね。

もし「国語が苦手」と思っているのであれば、まずは本当に苦手なのかを振り返ってみてください。

できていることは何か。
あと少しでできそうなことは何か。
そして、今の自分に必要なのは何なのか。

苦手意識が強くても、できることを一つずつ増やしていけば、やがて克服することができます。
そして、自分の努力によって「できた」という経験を積み重ねることで、努力が結果につながることを実感できるようになります。
その実感が自信となり、これからの学習を続けていく力にもなっていくのです。

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